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【新刊案内】育児とキャリアの共存戦略―女性医師26名が語るジレンマ構造―

育児とキャリアの共存戦略―女性医師26名が語るジレンマ構造―

内藤 眞弓 (著)

時に根性論や理想論に陥りがちな「育児とキャリア」の領域に切り込み、その構造的な問題を明らかにする。

「仕事を頑張りたいが、家庭でも手を抜きたくない」
「育児に集中したいが、一度仕事を離れたら復帰できるか不安だ」
「仕事のために家庭や子どもが犠牲になるのは避けたい」
「仕事を休みがちになったら、職場に迷惑がかかるだろうか」…

出産後、多くの女性が仕事と家庭のトレード・オフの問題に直面します。
常勤を続ける者、離職する者、復帰を選ぶ者/選ばない者…
彼女たちの育児とキャリアに影響を与えたものは、一体何でしょうか?

本書では、「女性医師」に焦点を当て、26名の当事者にインタビューを行いました。
「女性医師」という専門的な職種ながら、彼女たちがぶつかる問題は、現代の日本で働く女性ならば誰しもに共通するものです。
ハイキャリアな「医師」という仕事を選んだ女性でさえ、時には意にそぐわずキャリアを諦めることもある。
その事実の裏にこそ、個人の「努力」だけでは埋められない構造的な問題が横たわっています。

本書では、各個人の経験や考えのみならず、家庭や職場の環境、周囲の言動、本人のキャリアモチベーションにまで言及します。
・過去、親や先生から女性のキャリアに関するどんな言葉をかけられてきたか?
・「女性である」ということで不本意な経験にさらされた過去はあるか?
・結婚後、本人や夫にジェンダーバイアス的な発言や行動はあるか?
といった、本人や周囲の「解釈」の違い、そして、
・どのような理由で仕事を選び、どのようなキャリアパスを歩んだか?
・家庭や職場に働きかけたか?どのように行動を起こしたか?
・家庭や職場は子育てに協力的だったか?
その「解釈」と実際の行動の関わりを、語りの中から取り出して分析します。
働く女性だけでなく、働く男性や家族、部下を持つ管理職や人事にまで読んでいただきたい一冊。

2025年11月1日 刊行/四六判 240ページ
KS21ソーシャルブックス
定価1,980円+税
ISBN 978-4-904933-22-0
内藤 眞弓(著)


著者 内藤 眞弓 先生
1956年、香川県高松市生まれ。大手生命保険会社に13年間勤務の後、1996年にファイナンシャルプランナーとして独立し、相談業務、執筆、講演活動を行う。
2002年、(株)生活設計塾クルー設立に参画し取締役に就任。2021年、立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科(現・社会デザイン研究科)にて博士号を授与される。2025年より、内藤眞弓行政書士オフィス代表として行政書士業務を開始。
著書に『ジェンダー研究と社会デザインの現在』(共著 三恵社)、『お金・仕事・家事の不安がなくなる 共働き夫婦最強の教科書』(東洋経済新報社)、『お金のプロがすすめるお金上手な生き方』(コモンズ)、『医療保険は入ってはいけない![新版]』(ダイヤモンド社)など。プレジデントオンライン、週刊金曜日にて記事を連載。


目次

はじめに
第1章 「招かれざる同僚」であった女性医師
第2章 子育て女性医師のキャリアの経路は3パターン
第3章 類型1:一貫して常勤
第4章 類型2:一時非常勤のち常勤
第5章 類型3:非常勤転換後、常勤医復帰をしなかったパターン
第6章 類型4:子育て真っただ中の女性医師
第7章 「招かれざる同僚」問題の将来を展望する
第8章 女性医師は男性医師と同等のキャリアを歩めるか
第9章 医師以外の女性のパターン
第10章 女性医師と一般就労に共通する生涯キャリアという視点
おわりに
 

試し読み可能です。>>試し読みはこちら

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